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あのレベルの将棋はちょっとただの将棋ではないなと感じた。

先日、渡辺明棋聖と藤井聡太七段「第91期ヒューリック棋聖戦」を終盤より生中継で見ておりました。今まで対局シーンをハイライトリプレイで見たことはありましたが、リアルでの対局シーンを見たことはありませんでした。

白熱、緊張感、生現場感を感じるものでした。素晴らしいシーンであった。そして、渡辺明棋聖がまいりましたと先に頭を下げる、それに呼応するかのように藤井聡太七段も渡辺明棋聖よりもさらに頭を下げる瞬間。

夜のニュース、ワイドショー、スポーツ新聞でよく見る光景写真でありますが、生で見るまいりましたのシーンはちょっと感銘すら覚えるシーンでもありました。あの瞬間は何と表現していいものやら。思わずわたしは中継をみながらあぁ~と声を上げてしまった。

そして、勝敗の後のインタビュー、振り返りの復習の将棋の場面へと続いていきます。渡辺明棋聖はインタビューでもおっしゃっていました。ペースは相手のペースに持って行かれたわけでもない、自分のペースで将棋を指せている感じはあった。どの場面からかどうペースが変わったのかわからない。

そして、復習の将棋へと、反省をしながらいくつか駒を動かしこの方がよかったのか?あれ?こっちだったか?あれ?最後まで藤井七段の攻め手を崩しきれないような表情。あのレベルの将棋はちょっとただの将棋ではないなと感じた。

プロ野球巨人戦を見ていて興奮するときはある。そのレベルでの興奮を将棋でも感じるような気がする。

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