パ・リーグにおいても昨年の覇者ソフトバンクの優勝は消滅しています。昨年、一昨年の覇者巨人、ソフトバンクが今年は調子が上がってこないです。かたや阪神、ヤクルト、オリックスなど、昨年まで調子の良くなかったチームが今年は健闘しているように感じます。
巨人は今年もムキムキの補強を行い、かたやヤクルトなどにいたっては何も戦力の補強などはなかったのではないでしょうか。そういう蘊蓄を聞くのが好きであります。
ヤクルトにおいては山田、村上はもちろんですが、最近の私の結論は青木選手に注目しています。青木選手の存在がチームを優勝争いへと導いているように感じます。現在39歳、この年でチームのレギュラー、そして軸にいるのは素晴らしい活躍、日本球界における通算打率3割2分1厘、こちらも素晴らしい成績、身長175cmと決して大柄な体格ではなく長距離打者ではないのですが細かい安打をとにかく連発してくれます。
そして選球眼が素晴らしい。そのため相手ピッチャーは当然球数が多くなる。粘って粘って粘ってフォアボール、ヒット、フォアボールなど出塁も多く以後の打点につながり、結果的にチームの勝利へと貢献している。言っておきますが私は野球素人です。野球経験なしです。
しかし、青木選手の活躍はそんな素人でもすぐに分かります。一目瞭然であります。そして走攻守における青木選手の成績はもとより、青木選手も存在が何よりも大きいように感じます。ベンチでの存在。勝ちにこだわる存在。
昨年がリーグ最下位のヤクルトであります。昨年と選手層はほとんど変わらないかもしれません。昨年が最下位であることからプレーにやる気がないチームと揶揄されることもあったように記憶しています。そして今年は違う、チームが上手くかみ合っている様に感じます。
もちろん山田、村上といったいわゆる良く打つ選手の存在も必要なのでしょうが、ヤクルトのチームを見ているとそれよりも青木選手、高津監督といったチームを回す存在の大きさを感じます。内川選手はケガなどでレギュラーではありませんがもしかしたら陰で内川選手らの影響力はあるのかもしれない。
こんなことを考えているとすごく会社運営、事業とも通ずるものがあるように感じます。会社には良く営業できる、良くものを売れる、いわゆるスター選手、スター営業マン、出来る営業マンなる存在、そんな存在はいたらいたでもちろん大歓迎であります。しかし会社にはそのようなスーパー営業マンは必要でもないと思っています。ずっと思っています。
今年のヤクルトや阪神、オリックスなどはそんなことを考えさせてくれるチームであると感じます。去年まで弱かったチームが今年はたまたま活躍しているという事ではないです。プロの世界はそんなに甘くはないでしょう。プロで手を抜くような選手は一人もいないでしょう。走攻守ではない、他の要素が結果的にチームを強くしているんだなと勉強させてもらったということを言っているんであります。