博多から1時間くらいでしょうか。大宰府の駅に降りてみますと、もう太宰府天満宮一色でありました。
大宰府の駅に到着するまで途中それらしきものは何もなく、太宰府天満宮の気配すら感じさせないほどでありましたが、駅を降り立つと大宰府天満宮一色でありました。
中学受験、高校受験、大学受験など受験生、また受験生のお子さんをお持ちのご家族は一度家族で訪れてみるのもいいかもしれません。凄く多くの若者も参拝に来てらっしゃいます。
京都の北野天満宮と並ぶ、学業の神社。そしてそこで食べる梅ヶ枝餅。格別においしかった。甘いあんの入ったお餅饅頭。
歩き疲れた足に、身体に、頭に、甘いあんこが刺激を与えてくれます。そしてびっくりするのがその値段、1個130円。多くのお店で梅ヶ枝餅が売ってみたようですが、だいたいどのお店も130円で売っていたように思います。しかし、お店お店でその味が若干違ったりするのでしょうか。
私は、太宰府天満宮の境内の真裏、昔からあるお茶屋さんで梅ヶ枝餅を頂く事にしました。私の前には7,8人並んでいました。それでも参道の他のお店に比べると、随分少ない人数ではあるかとおもいます。
小山田さんというお茶屋さんで梅ヶ枝餅を頂きました。わたしの中ではお店の立地、お店の雰囲気、暖簾の感じ、お店の方の雰囲気など総合して小山田さんに並ぶことにしました。
時間は2時半、2時半にもなると開店から多くの方が並び、梅ヶ枝餅を購入されどんどん梅ヶ枝餅が売れていきます。
梅ヶ枝餅には2種類ありました。普通の梅ヶ枝餅、そしてよもぎの梅ヶ枝餅、どうやら観光客の方々はよもぎに興味を示してらっしゃる方が多く、よもぎのお餅はとうに完売してしまったようであります。
それでもよもぎの梅ヶ枝餅はないんですか、よもぎの梅ヶ枝餅5個下さいという注文はやまないのです。今日はもう売り切れたんです、完売なのです。
お客様の注文を受ける方、梅ヶ枝餅を運んでくる方、レジで会計をする方と役割は分担されています。ガラス張りの奥でご主人さんが黙々と梅ヶ枝餅を焼いてらっしゃいます。
そしてご主人さんの横にはお婿さんでありましょうか、ご主人よりすこし若い男性がサポート役としても梅ヶ枝餅焼きのサポートをしてらっしゃる。
お客様と梅ヶ枝餅が交互に飛び交います。お客様と店員さんと梅ヶ枝餅の渋滞であります。店員さんも開店からずっとお客様の注文と梅ヶ枝餅であります。
後半は当然疲れもたまってくるでありましょう。途中、どこかの女性の店員さんでありましょうか、はっきりして、注文はっきり伝えてと店員さん同士で少し声を張り上げます。奥からご主人がまあまあ、まあまあとだけ言うのであります。
お互いのモチベーションを高めていきます。私はその瞬間に確信をしました。やはりこのお店が一番おいしい梅ヶ枝餅のお店に違いない。一番の老舗に違いない。
私も一人で梅ヶ枝餅5個を注文しました。そして焼きたての梅ヶ枝餅をまずはその場で2個口に放り込みました。うまいという表現では足りない。