梅こぶ茶の思い出と余韻。
自宅にて梅こぶ茶が出てきました。家族の誰かがたまたま梅こぶ茶にハマっていたようであります。梅こぶ茶には凄く思い出があります。梅こぶ茶には思い出が詰まっている。
私が23歳の7月であります。蒸し暑くもある時、大阪なんば近辺を自転車で飛込訪問しておりました。かなりダサい自転車でした。が自転車のダサさが気にならない程、飛込訪問をしておりました。
そこである会社に訪問をしました。訳も分からず受付事務所社員さんが、たまたま偶然にも応接室に通してくれました。社長室でありました。そこで出てきたのが梅こぶ茶でありました。
最初見た時、何か入っている、何だこれ、美味しいのかなあ、桜の花びらのようなものも入っていたように記憶しております。試しに一口飲んでみました。予想を上回る、想像を上回る美味しさでありました。
半日自転車で飛込訪問で汗をかき、のども乾き、そんな中で頂いた梅こぶ茶はなんとも言えない美味しさでありました。丁寧に梅こぶ茶を飲み干しました。飲み干したころに社長がいらっしゃいました。
初めてお会いする社長でした。名刺交換を済ませ、挨拶を済ませ、私は勇気を出して切り出しました。すみません私のどが渇いております、このお茶美味しすぎます。もう一杯頂けませんか。社長は少し嬉しそうに、せやろこのこぶ茶うまいやろ。これがその方との出会いでありました。
これをきっかけにお付き合いが始まったことは言うまでもありません。大変お世話になりました。私の人生を左右してくださった方のお一人でもあります。
それ以来、梅こぶ茶がなかなか飲めない。飲みたいのですが嬉しさや感謝の気持ちが込み上げてきて熱くなってしまうものがあるのです。私の考えすぎでありましょう。難しいことを考えず、すんなり梅こぶ茶を飲めばよいのでしょう。いやいやそうおっしゃらずに、しばらく余韻に浸らせてください。
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