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独立へと導いて頂いたお客様がオーナーのお鮨屋さん。

梅田にてご飯に行きました。お店は先輩ではありますが相手の方にお任せしてしまいました。会食の2、3時間前今日のお店は何処でしょうかと思いながらラインの詳細を開きました。

お鮨屋さんが出てきます。お、鮨いいですねえ。場所は何処でしょうかと住所を開きます。何だか見たことのある住所、ビルの名前でした。フロアも2階。私が凄く思い出に残っているお鮨屋さんがあった場所でした。もう15年以上も前の事になります。

お鮨屋さんの看板は変わってはいましたが、私はまさにその空間を楽しみに行きました。私を独立へと導いて頂いたお客様がオーナーのお鮨屋さんでした。凄くお世話になりました。今でも飲食事業を展開され、ミシュランの星をいくつか獲得されたお店を複数店経営していらっしゃいます。

梅田にお店を展開された時もお店ではありましたが、コンセプトは自分が食べるための空間でした。曜日によって食べたいものが変わります。ですので当時キタに5店舗ほど展開されたと思います。贅沢という以外に何でもないと思います。本当に贅沢な内装、贅沢なテーマでお店を仕上げてらっしゃいました。

しかし、そこにあるコンセプトはすべて自分が食べるためというものでした。そして誰がお店のオーナーなのかを一切公言されてませんでした。いつも入り口に近い手前の席に座られていました。オーナーを装わず、一般のお客さんに扮して各店でご飯を食べてらっしゃいました。

自分が食べるためのお店がコンセプトでありましたから、お店のお客さんに挨拶をされている気配もありませんでした。見たこともありませんでした。店員さんもそこは徹底されていたように思います。

私の日々においてもこの方のことはしばしば思い出します。頭によぎります。割と頻繁によぎります。

頑張らないといけない、頑張らないといけない。

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