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せめて笑いだけでも取ってこい。

会社員の頃、イチローさんという上司に仕えた事がありました。2年間程仕えた事がありました。イチローさんと言いましても、もちろんあの鈴木イチローでも鳥羽一郎でもありません。イチロウさんでしょうか。

ほぼ私が新人時代の上司でした。そのイチロウさんに、まだ新人だからお客様と会えるチャンス、お話を出来るチャンスが出来ても大した話が、まともな話が出来ない可能性がある。そんな時はせめてお客様から笑いだけでも取ってこいと言われました。

大阪なんば支店にて配属でした。さすが大阪なんばの街だなとその時思いました。お笑いなんだ、すべてお笑いなんだ。しかしせめて笑いだけでも取ってこい、どうやって笑いだけでも取ってくるのでしょうか。

お客様と仕事の話しで会いに言っておきながら、笑いを取りに行く。ギャグでも言うのか、一発ギャグでも言うのか、序盤のセッションのアポイントでいきなりギャグを言う、いやいやそんなことできるか。一発ギャグなんてその時持ち合わせてもおりませんでしたし。

このことは今でもたまに思い出します。たまにと言いましたが、ちょいちょい思い出します。ちょいちょいと言いましたが事あるごとにちょいちょい思い出します。頻繁に思い出すという事です。

未だにあの言葉の真意は謎でありますが、面白い小話は出来た方がいいという事だと思います。関西ってやっぱり全国で比べるとすごいよな。

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