うなぎ屋のカウンターにて。
東京日本橋にてお昼時ちょっと時間が空きました。日本橋におりました。場所柄か急にうなぎが食べたくなってきました。携帯で検索し美味しそうなうなご屋さんに行ってみる事にしました。
昨今うなぎは高い料理になってしまいました。なかなかのお値段がいたします。東京です、うなぎを一人で堪能することにしました。一人でお店に行きましたので席はカウンターです。ちょっと緊張します。
お店の大将が丁寧に黙々とうなぎを焼いています。一度蒸した蒸籠からうなぎを取り出し今度は焼きの作業へと移ります。蒸籠からうなぎを出す時大将の小声であちっという声さえ聞き逃さない程一つ一つ工程を凝視します。それくらい熱々の蒸籠からうなぎをつまみ出し焼いてくれます。
ゆっくりとじっくりと焼きます。うちわでぱたぱたとしながら焼きます。そのうちわのぼろくて古びた感じがまたうなぎを美味しく引き立ててくれるではありませんか。焼きながら汗をふきふき焼きます。顔面からあふれ出てくる汗です。
学校を卒業しそのままうなぎ屋で修業し、うなぎを焼きながら40年はある雰囲気の大将であります。その横に見習いが一人おります。20代の見習いです。厨房の片付け、肝吸いのお吸い物の汁をお椀に入れる、冷蔵庫から取り出し大将に手渡す、そして先ほどのトレイを再び冷蔵庫にしまう、そしてうなぎを捌く、まさに大将と見習いであります。
カウンターにてうなぎ屋の空気感をも堪能することが出来ました。
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