隠し味の効いたカレーのルー商品開発を。
以前よりオーダーの入っておりましたカレーを作る事にしておりました。ここ数回カレーを作っておりますが、自分としても納得のいくカレーにはなっていなかったという事もあり、今回のカレーは自分なりにも気合いの入っているものでした。
食材はすでに土曜日から買いこんおります。日曜日の2時過ぎにはカレーの準備に取りかかっておりました。カレーは煮込みが肝心であります。より優位な条件に持ち込むため早めに取りかかる事にします。
一通り準備が終わり、後は煮込みの段階です。軽く書斎に籠ります。キッチンに帰ってきますと誰かがフライング気味にカレーを食べております。まだ煮込みの浅いカレーです。ここでカレーの評価をするのはちょっと時期早々というものです。
夕飯はどんなに早くても6時半頃でしょう。テレビでサザエさんがやりだす頃からが夕飯の時間でしょう。このようなフライング行為をされますとこちらの予定は狂うというものです。大幅に狂うというものです。
出来たてのカレーは旨いとは言わないでしょう。カレーは煮込んでこそカレーであります。夕飯までにしばらく煮込みます。軽く隠し味等の細工をします。
そして時間は8時を過ぎました。みんなが十分にお腹を空かせ旨いと言わせるには良い条件は整いつつあります。いざ実食であります。うん、うん、私は食べながら相手の反応を待ちます。うん、うん。
しばらく経って誰かが、うん、普通だな。隠し味は入れたんですか。何を入れたんですか。隠し味は隠し味です、言うわけにはいきません。口が裂けても言うまい。そしてまた誰かが、いつまで普通のカレーを作るんですか。
いや、普通のカレーでも十分にいいじゃありませんか、と一瞬心のどこかで思いましたが、わたしも何となく流れにのまれ、はい、そうですね、確かに普通のカレーです、と。
結局他からは、旨いの判定は頂けませんでした。しかし思いっきり批判されたことが何よりです。日清食品様、ハウス食品様、SB食品様、思いっきり隠し味の効いたカレーのルーの商品開発を何卒よろしくお願い申し上げます。