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収入はモチベーションになるのか。

ある転職業界の話しを聞きました。転職が進んでいるとか。毎年800人ぐらいの転職動向があるとか。

理由としては、大企業の方針とお客様、働く人の方針の違いというのが一番の理由とか。2番目に転勤がなくお客様と長い関係性を保ちたいという事。また働く人の側にも家族が出来、転勤をしたくないというのが理由であるとか。そして転職先に求めるものとしては収入という事の様であります。

お話を聞いていて、退職先と転職先の理由が違うのに違和感を思えましたが、現実問題、どんな理由であれ収入が第一に来る、当たり前のことかもしれません。

私にも家族がいます、自分の事の様に考えますと、収入が転職先への一番の理由になることはもっともな事かもしれません。収入が大事なのはもちろん分かります。しかしこの場合、この業界の場合、収入でない他のものが転職先への一番の要望になる方が本人の為になるように思います。

私も以前証券会社で正社員から契約社員に転籍した。入社2年目24歳の春4月でした。契約社員は出来高制の社員制度を敷いていました。社内からはお前はお金かお金かと言われた。

私には転籍する別の理由があった。それが24歳の4月であった。まだ入社して丸2年の若造であります。2年目の若造に何が出来るというのでしょう。もちろん収入は良いに越したことはありません。しかし2年目の私にそんな自信は全くなかった。読売巨人軍で言いましてもプロ2年目の育成選手であります。

ただやる気だけはあった、元気だけはあったのかもしれない、食べていかなければならないという気持ちはありました。すでに結婚もしておりましたので暮らしていかなければならないという気持ちでした。

あれ、という事は結局どんな理由であれ収入がモチベーションになるという事か。そうか収入が理由に来てしまうのか。もう少しかっこいいことを思い浮かべていると思っておりましたが、失礼いたしました。

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