私この店50年通っているからわかるんです。
お客様とお昼ご飯を食べました。今回はお客様の行きつけのご飯屋さんに行きました。
お客様はまず歩くのが好きで、20分しっかり歩いて、そのお店に向かいました。お店はすでにお客さんでいっぱいでありました。なんとか私達2人入る事が出来ました。
奥の席、ちょうど話をしやすくもある、ちょうどいい席であります。名物のランチを注文しました。まもなくランチが到着しました。食べて美味しい、やはりおすすめ頂いただけある。お腹も空いていましたので、余計に美味しく感じました。
連れ来て頂いたお客様にも美味しいですね、美味しいですねとお伝えしました。しかし、お客様の顔が納得いっていませんでした。私、美味しいですねのリアクションがまだ浅かったのでしょうか。確かに私はおいしいですねのリアクションを大きくするタイプではありません。
しかし、お客様の様子は私のリアクションではないようでした。どうやら、名物の料理が少しかたく、少し冷めているようで、そのことにお客様が完全なる納得をされていなかったというものでした。
もっと熱々でなきゃダメなんですよ。あちっていうほど熱々なはず、いつもは。私この店50年通っているからわかるんです。50年ですか、高校卒業して18歳から、確かに50年であります。50年以上かもしれない。
お会計の際、定員さんを呼び止め、今日のは固くて、少し冷めていたよ。あんなんじゃだめだよ、と優しく店員さんにお伝えされていました。店員のおばあちゃんも素直にその言葉を聞き入れます。お客様がおっしゃるんだから間違いない。どうもすみませんでした、と。
お会計が終わり、その方によくそんなに厳しく言えましたね。だって私、この店50年通ってんだよ、50年。あの店員のおばちゃんも50年だよ。お互い一番古いんじゃないのかな。あのおばちゃんも50年だよ。だから私が言わなかダメなんだよ、私が言ってあげなきゃだめだんだよ。お店の為だよ。私もそういうお店をいくつか持ちたいものであります。
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